迷  路

まっちゃんと女の子二人で、4人でドライブへ行った時のこと。
いろいろ回って、食事もして。
さあ、これからどうするか?
「あのさ〜。迷路行かない?」
「迷路ですか?今どき。」
「うん。迷路行こう。」
と言うことで迷路行くことになりました。
「俺、迷路は得意なんだな〜。」
「そっちは大丈夫〜?」
そうだよね。お前と組んでもしょうがないし。
女の子とペアで。
「よーし、先に出て来た方が夕飯ごちね。」
「いいよ〜。」 しめしめ。
と言うことで、スタート。
15分後、僕たちゴール。
やっぱり、まっちゃんには負けないね。
「ここの平均時間はどれくらいですか?」
「15分くらいですね。」
そうか、ちょうど平均だ。
まっちゃんち、出て来ない。
20分、25分、30分出て来ない。
展望台から見ると、いたいた、まっちゃん。
まっちゃん後ろからシャツ出てるよ。
まっちゃん、あせってる。
35分、40分出て来ない。
そして45分。まっちゃん出てきた。
しかも、入り口から。
「まっちゃん、ここは入り口だよ。」
「ん〜? もういいよ。やーめた。」
まっちゃん、得意じゃないのかよ。
女の子も呆れ顔。
それから、この女の子達と、2度と会うことはなかった。