ナポリタン

まっちゃんの会社では社員旅行に海外に行くことになった。
リッチである。
行き先はグアム。
当然、まっちゃんも参加した。
ホリくんは、まっちゃんに餞別を渡した。
そして旅行後、健ちゃんがまっちゃんに会った。
健ちゃんとまっちゃんは、仲がいい。
高校時代の新聞部の部長と副部長である。
そんな健ちゃんにまっちゃんは土産を買ってきた。
ちなみに健ちゃんは、まっちゃんに餞別はやってない。
「健ちゃ〜ん。はい、土産。」
「何?」
「ウイスキー。VSOP。」
「それ、ブランデーだろ!
「そうなの?」
まっちゃんは、一般常識が弱い。
「でも、ホリくんの土産の方が高いやつ。」
なんでだよ〜?!」健ちゃんが聞く。
「だって、お前から餞別もらってねえもん。ホリくんからは餞別もらってんの。」
「ふ〜ん。ホリくんには何買ってきたー?」
「ナポリタン!」
「えっ?ナポリタン?」
「そう、ナポリタン!」
「そんなに高くね―だろー?パスタじゃあ。」
「バーカ!VSOPより、よっぽどタケーよ。お前、知らね―の。最高級ブランデーなのに!」
「おいおい、それってナポレオン?のこと」
「ナポリタン!」
「ナポレオンだよっ!。それは!」
「えっ!なに?」
まっちゃんは一般常識が弱い。





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